【115C14 過去20年間の日本における食塩消費量の推移】
115C13に引き続き公衆衛生の分野からの出題です!
2問連続で間違えてしまったのでかなり痛いですね…(笑)
この問題は全然わかりませんでした!(笑)
先ほどの問題は間違えている気はしていなかったのですが、この問題に関しては1問落としたつもりで次の問題に進みました。
一般・臨床問題ではそういう切り替えも大事でしょう。
解答速報時正答率も30%前後だったので、多くの受験生は頭を抱えたことでしょう。
ただ、そうもいっていられないので解説に行きましょう!
【115C14 問題解説】
「1995年~2018年の日本の性別の一人当たり食塩消費量を別に示す。Xに相当する数値は?」
といった統計に関する問題ですね。(グラフは各自でご覧ください。すみません!)
女性よりも男性の方が食塩消費量が多く、2015年時点では、
男性が10.0強、女性が10.0弱を示していますね。
問題はグラフの縦軸(量)の10.0の値の上のXに相当する数値を求めるのですね。
およそ、男性では2000年の、女性では1995年の食塩消費量に相当していますね。
つまりここ約20年における食塩消費量の推移を単位まで把握しておく必要があるということですね。
参考となる文献は国試頻出の『国民健康・栄養調査』ですね(こちらの公益財団法人塩事業センターの資料の方がみやすいかもです)
資料によると1995年(平成7年)では12.0g強の食塩消費量があることがわかりますね。
従って解答はd 12.0となります。
と解説は以上ですが、こんなのどうやって知っておいて解けばいいのでしょうか。
そもそも統計分野は毎年統計が更新されるのに加え、膨大な数の資料が存在するので、その一つ一つを調べ上げて、かつ暗記するのは受験生にとってはあまりに酷ですよね…
そこでここからは私なりの解法の導き方を考えてみたので参考にしてみてください!
まず、日本の食事摂取基準2020年度版で食塩相当量の目標値が
男性:8.0 g/日未満→7.5 g/日未満
女性:7.0 g/日未満→6.5 g/日未満
に引き下げされました。
これは過去問の112F9でも出題されており、知っていた方も多かったのではないでしょうか。
この食事摂取基準は5年ごとに改定されており、前回の2015年度版からの引き下げとなっています。
つまり、
2015年→2020年にかけて男女とも食塩相当量の目標値が0.5g引き下げ
↓
5年間で食塩消費量も0.5g減少
↓
20年間では0.5×4=2.0g減少
↓
グラフのXの値は10.0+2.0=12.0g?
と考えてみましたがいかがでしょうか?
根拠に乏しく強引な部分もあるかと思いますが、膨大なデータを丸暗記することを思えばお許しいただければと思います…!
この考え方が思いつけば、もしかしたら正解選択肢を選べていたかもしれませんね。
毎年必ず出題される公衆衛生の統計分野。
見たことのないグラフであっても今までの知識(特に過去問)をベースに解答を導くことはできるのかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください!
以上です!