【国試合格医学生が選ぶ 絶対に読んでおくべき本 7選】
さて今回は、
「国試合格医学生が選ぶ 絶対に読んでおくべき本 7選」
ということでリクエストの多かった
医学部在学中に読んで非常にタメになった本を7冊紹介したいと思います!
医学書のみならず幅広い教養を身につけておくことは、これからの人生に必ず役立つと思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです!
『国試合格医学生が選ぶ 絶対に読んでおくべき本 7選』
【目次】
①『7つの習慣 / スティーヴン・R、コヴィー』
完訳7つの習慣 人格主義の回復 [ スティーヴン・R.コヴィー ]
【評価】
学び度:★★★★★
衝撃度:★★★★☆
面白さ:★★★☆☆
分かりやすさ:★★★☆☆
継続使用度:★★★★★
言わずと知れた名著ですね。
7つの習慣とは、人生を変える人格を磨くための具体的な習慣(行動指針・思考指針)のことを指します。
原著は521ページとかなりのボリュームがあるので、私は橋渡しとして”マンガ版”を先に読んで概略を押さえた上で読み進めました。
ネット上、youtube等にもレビューは多くあるので先に目を通してから読み進めても良いと思います。
「『関心の輪』ではなく『影響の輪』に目を向ける」という教えに非常に感銘を受けました。
これは例えば、自分の生活とは直接関係のしない、芸能ゴシップネタや他人の噂話、に終始して、肝心な身近な周りへの存在意識が薄れてしまうことの危険性を示しています。
本当に関心を向けるべきは、自分の影響を及ぼすことのできる自分自身を含めた周りである、という思考を持つべきだと筆者はいいます。
これ以外にも実生活に役立つ知恵や考えをまとめられているので、是非一度手に取って読んでみることをおすすめします!
②『嫌われる勇気 / 岸見一郎、古賀史健』
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
【評価】
学び度:★★★★★
衝撃度:★★★★☆
面白さ:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
継続使用度:★★★★☆
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称され、自己啓発のメンターたちに大きな影響を与えたアルフレッド・アドラー。
欧米での人気は非常に高く、日本でも近年「アドラー心理学」としてその考え方が広まっているように感じます。
内容は、アドラー心理学を体得した「哲人」と、現状に不満と劣等感を感じて生きているありふれた「青年」の対話形式で物語が進んでいきます。
「すべての悩みは『対人関係の悩み』である」
「承認欲求を否定する」
といった考え方は、多くの人々との関わりを持つようになった現代社会を生きる人に刺さることでしょう。
私自身もっと早くに読んでおけば、もっと充実した学生生活が送れたのではないのかなぁと思っております。
ぜひご一読ください!
③『論語と算盤 / 渋沢栄一』
現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書 827) [ 渋沢 栄一 ]
【評価】
学び度:★★★★★
衝撃度:★★★☆☆
面白さ:★★★★☆
分かりやすさ:★★★☆☆
継続使用度:★★★★★
2024年度上半期から新1万円札の図表に使用されることが決定している「渋沢栄一」著の作品です。
2021年の大河ドラマ『青天を衝け』でも俳優の吉沢亮さん演じる主役として注目が集まっていますね。
「日本資本主義の父」とも称される渋沢栄一は実業家として、約470社もの企業の創設・発展に貢献しました。
JR、日経新聞、みずほ銀行…etc。名の知れた企業も実はその創設に渋沢栄一は関わっている。まさに近代日本の設計者の一人といえそうです。
その渋沢栄一の送ってきた人生、思想がこの『論語と算盤』には解説されています。
旧来の論語の解釈を更新することで実業である算盤(経済)への合一説を説いた本書は教養を身につける上でも必ず役立つことと思います。
個人的には
『智、情、意(知恵、情愛、意志)』
→強い意志の上に、聡明な知恵を持ち、これを情愛で調節する
という考えが好きで、実生活でも折に触れて意識してします。
きっとあなたにあった素晴らしい格言を提供してくれることでしょう。
ぜひご一読いただければと思います。
④『人を動かす / D・カーネギー』
【評価】
学び度:★★★★★
衝撃度:★★★★☆
面白さ:★★★★★
分かりやすさ:★★★★☆
継続使用度:★★★★★
自己啓発系の書籍の中でも伝説的ベストセラーとして今も根強い人気を誇っている作品です。
実は本書の著者D・カーネギーは先ほど紹介したアドラー心理学の教えを受けたメンターの一人として知られています。
『人を動かす』といかにも上から目線のインパクトの強いタイトルとなっていますが
内容としては、より良い人生を生きるための人との接し方、対人関係の原則についてを具体例をもとに書いており
むしろ対等な目線で相手に関心を持ち続けることの大切さを教えてくれています。
人を動かす立場にまだいない!とお思いの学生さんや新社会人の方々も周りの近しい人々への接し方がこの本を読むことできっと変わると思います。
また、大切なパートナーと一緒に読むことでより良い関係を築けるかもしれません。
原書は300ページを超える分厚い作品となっておりますが、一つ一つの短編が連なっている形式なので、自分の関心のある内容から読み進めていけばよいかと思います。
⑤『道をひらく / 松下幸之助』
【評価】
学び度:★★★☆☆
衝撃度:★★★☆☆
面白さ:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
継続使用度:★★★★★
さて続いては、Panasonic(旧松下電器)グループ創業者、松下幸之助の短文集です。
松下幸之助といえば、「経営の神様」と称される異名をもつ非常に有名な偉人の一人です。
今でこそ超有名な企業Panasonicをなんと一代で築き上げてしまったそうです。
そんな偉人、松下幸之助が語る全121篇の短文は本書で手帳型のコンパクトサイズでまとめられています。
生きていて感じる様々なカベに当たったとき、本書の言葉に目を通し反復することで気持ちがスッと楽になることもしばしばです。
私自身、国家試験の学習中何度も目を通し勇気づけられてきました。
ぜひ皆さんも手元に置いて、その言葉の”味”を感じていただければと思います。
⑥『サピエンス全史 / ユヴァル・ノア・ハラリ』
サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]
【評価】
学び度:★★★★★
衝撃度:★★★☆☆
面白さ:★★★★☆
分かりやすさ:★★★☆☆
継続使用度:★★★★☆
2020年10月には世界1600万部を超えた”超”ベストセラー作品です。
我々人類(ホモサピエンス)がいかにして文明を築き上げ、世界を形作ってきたのかを、「虚構」や「3つの革命」といったキーワードをもとに長い歴史の中で紐といています。
上下巻に分かれる計600ほどの大作ですが、なにか壮大な歴史ドラマをみているかのような臨場感があり、意外にもわかりやす読み進めることができます。
実生活での生かし方というよりはむしろ
社会的・常識的素養として早い段階で一度目を通しておくことをお勧めします。
⑦『インプット大全 / 樺沢紫苑』
【評価】
学び度:★★★★★
衝撃度:★★★☆☆
面白さ:★★★★☆
分かりやすさ:★★★★★
継続使用度:★★★★☆
最後は、樺沢紫苑著『インプット大全』のご紹介です。
樺沢紫苑さんといえば、日本の精神科医としてブログ、youtube、twitterというあらゆるSNSを通して、精神科医ならではの視点から対人関係・読書術・学習論といった考え方を発信されている方です。
書籍も多く出版されており、本屋さんに行くと必ず目にすることと思います。
そのなかでも今回は、「学びの効率が最大化するインプット大全」ということで
インプットに重点を置いた本をご紹介します。
内容は7つのチャプター、80の小項目に分かれておりどれもパッと見てすぐに参考にできることばかりです。
例えば『制限する』の章では「スマホは1日1時間以内に」と具体的な時間を指し示し
それについての根拠とその効果についてまとめられているので
非常に実践しやすい作りとなっております。
他にも、実生活に応用しやすいノウハウが詰まっているので、ぜひ一度手に取っていただければと思います。
【まとめ】
いかかだったでしょうか。
今回ご紹介した本はやはり『ベストセラー』というだけあり、どれも読み応えのある素晴らしい作品だったことは間違いありません。
冒頭にもお伝えした通り、幅広い素養を身につけることは今後の皆さんの武器になるでしょう。
ぜひお手に取って一度肌で感じてみてください。
今後も役立つ情報を発信していこうと思っておりますので、よろしければ『いいね』『お気に入り登録』よろしくお願いいたします。