【115F64 動脈血ガスの採血結果の解釈とその後の対応について】
さていよいよ『115回医師国家試験 誤答問題全問解説シリーズ』も残すところあと一問となりました。
思えば、
「自分のため、そしてこれから医師国家試験を受験する学生たちのために自分自身の誤答した問題の全問解説をするぞ!」
と、突然目標を掲げてから、はや2か月が経ちました。
何の気なしにコツコツと書き続けてきましたが、最後となると何故か感慨深いものがありますね。
まだ市販の過去問解説書が発売される前にこの記事を書き始めたので、
問題片手に1つ1つ教科書やネットのもっともらしいガイドラインやホームページを参考にして解説を作り続けてきました。
解説として至らない点も多いかと思いますが、
みなさんにとって、これらの解説が役立つものになってくれればそれ以上に嬉しいことはありません。
ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです。
ではでは最後の解説と行きましょう!
続きを読む【115F59 シックハウス症候群の原因】
さあこの『115回医師国家試験 誤答問題全問解説シリーズ』も残すところ、あと2問となりました!
時間はかかりましたが、コツコツ書いていって終わりが見えてくると達成感すら感じてきます。
残りも全力で解説していきますので、もしよろしければご覧になってください!
さて、今回解説する問題は、正答率なんと21%!と「超」がつくほどの難問・割れ問となっております。
臨床問題にしては文章も短く、国試終盤の疲れた頭には優しい問題かと思いきや、
「なにこれ…全然わからないぞ!」
と心の中で叫んだ記憶があります。
問題を見て頂ければ分かると思いますが、臨床問題というより、むしろ知識問題のような作りで
そもそも医師の国家試験で必要とされる知識なのかも怪しい、公衆衛生分野からの出題ですね。
公衆衛生が必要ない、というわけではなく
ここまで細かい知識が本当に必要なのか、という意味です。
さて、どんな問題だったのか早速確認していきましょう!
続きを読む【115F52 新生児期嘔吐の鑑別│胃軸捻転症、緊急手術vs右側臥位保持】
今回は、115回医師国家試験Fブロックの中でも、割れ問判定された有名な問題ですね。
解いているときは「つかみどころがない問題だな…」
と感じていましたが、試験終了後、友人とこの問題について話になったときには、自分の解答が誤っているのではないかと不安になりました。
さらに、場合によっては私の選んでしまった選択肢がもしかしたら禁忌肢判定されてしまうのではないかと最終日、最後のブロックにして不安は募るばかりでした。
全ての試験が終わり解放感に満ち溢れているはずの、大学へ向かう帰りのバスの中で一人ナイーブな気分になったのを覚えています。
結局、ふたを開けてみれば禁忌肢判定はされておらず、事なきを得ましたが、
それでも貴重な1点を落としてしまったことには変わりありません。
私だけに限らず、多くの受験生が悩み、誤答してしまった115F52の問題を解いていきましょう!
続きを読む【115F46 分娩第2期遷延の初産婦への適切な対応、経過観察vs帝王切開】
さて今回は、産婦人科の産科領域、”分娩”についての問題です。
この産婦人科という教科は小児科と並び、国家試験での出題数が多く、
内科とは独立した、その領域独自の考え方や知識が問われるので、苦手意識をもっている学生さんも多いかと思います。
私もその一人で、実習で産婦人科を一か月経験したものの、それだけで国家試験全ての分野をカバーできるはずもなく、
理解しにくい単元は教科書やネットを駆使しながら、イラスト付きで覚えていきました。
また、この教科はイメージや直感も大切なので、同級生の仲間たちにわからない問題は積極的に質問するように意識していました。
各大学ごとで、勉強部屋や自習室がおそらく与えられていると思うので、効果的に活用していきましょう!
今どきはLINEなどを使って優秀な友人に質問することもできますね。
他の国家試験対策サイトでも言われていることですが、
国家試験の勉強は決して1人だけでしてはいけません!
確かに総論・各論分野は相対評価で合否で決まりますが、それでも国試に受かるためには、周りの学生が知っている内容を同じように理解していることが大切です。
大学受験や学校のテストと異なり、資格試験である国家試験は周りと差をつけることが目的ではありません。
残りの勉強時間を逆算して、合格するために必要な知識・考え方を吸収するべきです。
1問でも多くの問題を解けるようにする力が大切なことは言うまでもありませんが、友人や周りの学習状況も把握して、本当に必要な知識を再確認していくことも非常に重要です。
長くなってしまいましたが、115F46の問題解説といきましょう!
続きを読む【115F31 ウイルスに初感染した際に感染初期から働く免疫担当細胞】
さていよいよFブロックの解説です。
長かった2日間の試験も泣いても笑っても最後のブロックとなりました。
特に勝負の必修が終わりホッとしている中、最後の問題が配られているときには頭がぼうっとしたのを覚えています。
ただ、まだ試験が終わっているわけではなく、
禁忌問題も含め、最後まで気を引き締めて解くことを心掛けました。
Fブロックを解いた感想としては、私自身、初日のCブロックの方が難しく感じました(ふたを開けてみたらFブロックの方が悪かったのですが…(笑))
特に公衆衛生の問題は、割れた問題も数問ありましたが
それでも基本的には解きやすい問題が多く、一般問題では余裕を持って解答できた気がします。
過去問の焼き直しが多く、「100年変わらないテーマ」が出題されるといわれる総論問題(C,Fブロック)
順番に問題を見ていきましょう!
続きを読む【115E43 ペースメーカー植え込み患者の心電図所見】
さて前回、115E35の解説でも述べたようにこのEブロック(必修)では、必修臨床問題をこの問題含め2問落としてしまう結果となってしまいました…
感触では、初日のBブロック(必修)の方が悪く、このEブロックの方がよくできた気がしていたので、採点後は少し落ち込みました。
もともと必修問題は得意としておらず、特にこの臨床問題(1問3点)は配点も高くいつもドキドキしながら問題を解いていたのを覚えています。
いくら必修とはいえ、難しい問題は難しいですからね…
模試でも、ミスも含めて複数問落としてしまうことも多く非常に注意して本番は取り組んでいました。
さて今回解説する問題は、一見なんて事のない心電図読み取り問題ですが
変に考えて解答終了直前に選択肢を変更した結果、間違えてしまった1問です。
よくマーク試験は、「最初の自分の選択肢を信じろ」といいますが、
その言葉の通りに誤答してしまうこととなってしまいました…
先人の教えに習うべきでしたね(笑)
詰めの甘さが誤答につながってしまったように思います。
長くなってしまいましたが、どんな問題だったのかを一緒に見ていきましょう!
続きを読む【115E35 腰椎椎間板ヘルニアの症候】
さていよいよE問題の解説ですね。
今年の必修問題はふたを開けてみたら平均点も高く113回、111回と比べると大きく合否を分けたとまではいかないものの
それでもやはり試験中は緊張するものですね…
一日目のBブロックの感触があまり良くなかったために、試験が始まる前はとにかくミスしないようにと気を付けて臨んだのを覚えています。
実は感触だけではこのEブロックの方ができた気がしたのですが、点数はEブロックの方が悪かったのです(笑)
過信してはいけませんね。余裕も大切ですが、丁寧さももちろん大切です。
間違えても良いと割り切るメンタルと一点も落とさないように心がける姿勢は両方持っておくべきだと気づかされました。
それでは、今回の115E35の問題を見ていきましょう!
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