【115D75 全身性の衰弱状態を認める低栄養患者に対しての適切な静脈栄養、Refeeding症候群】
さていよいよDブロック最後の問題の解説ですね。
今回は、国家試験終了直後に大手国家試験対策予備校の解答速報でその解答が割れ、物議を醸した一問ですね。
私自身解いていて、なんとなくこれであっているかなということで解答を選び、難問だと認識していませんでしたが、
ふたを開けてみると解答速報時正答率27%と激割れ問題の一つでした。
115D71といい、この115D71といい…
いくら二日目のスタートとはいえ、難しい問題を午前中の最後の方に忍ばせてある国家試験まさに恐ろしいな…と思いました。
おそらく来年以降の受験生も良く押さえておくべき問題になるであろう115D75を一緒に見てみましょう!
続きを読む【115D71 絶食保存療法後のPT-INRの上昇の原因について】
さて今回は速報時正答率27%の超難問の解説ですね!
私自身解いていてまったく自信がありませんでした。
実臨床に近い内容かつこれまでの国家試験で直接問われたことのなかったテーマだっただけに過去問を十分に対策してきた受験生であったとしても、自信をもって解答を選ぶのは難しかったのではないでしょうか。
知識に加えて、思考力・その場で考える力が問われた良問だったように思います。
どのように解答に至るべきだったのか一緒に問題を確認してみましょう!
続きを読む【115D69 肝機能異常・脂肪肝とその生活指導について CT vs 肝炎ウイルス vs お酒】
【115D61 蛋白尿をきたす糸球体疾患の鑑別、膜性腎症vs多発性嚢胞腎】
さて今回は解答速報時正答率30%と多くの受験生を悩ませた難問ともいえる
腎臓内科分野の問題ですね!
この腎臓内科という分野は出題問題数こそ例年10問弱とメジャー領域の中では少ないのですが(参考:循環器内科30問弱、呼吸器内科20問強など)
115D51で解説したような慢性腎不全と代替療法(透析や腎移植)の単元から、尿細管障害、糸球体疾患、急性腎不全の鑑別等
意外と範囲は広く、単純暗記のみで乗り切ることが難しいことから
苦手としている学生さんも多いかと思います。
実際、似たような名前の疾患も多く
その違いについて病態生理を理解した上で押さえるとなると、対策が必要と感じます。
例①)Batter症候群、Gitelman症候群、Liddle症候群
例②)膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、巣状分節性糸球体硬化症、微小変化型ネフローゼ症候群、溶連菌感染後糸球体腎炎
どうでしょうか…
以上の疾患を自信もって理解できているかと聞かれると少しドキッとするかもしれません。
これはどの学生も同じです(私もそうでした(笑))
ただ多くの学生が苦手としている部分を系統だてて覚えることができれば、相対評価で合格基準が決まる国家試験にとっては
これほど有利なことはないといえるのも事実です。
まずは予備校のテキスト、教科書ベースに過去問を通じてトレーニングを積んでいきましょう!
それでは問題解説へと行きましょう。
続きを読む【115D57 中年女性の倦怠感・認知症状の鑑別、Alzheimer型認知症vs慢性硬膜下血腫】
今回解説する問題は、国家試験終了時にあまりの難易度から、SNS界隈でもその正答について審議された問題ですね!
私の感想
— バク@精神科医 (@DrYumekuiBaku) February 7, 2021
「抗うつ剤が著効するうつ病の履歴のある患者に抗不安薬と睡眠薬だけ入れる精神科医はヤブ(激怒」
答えとしては頭痛もあるのでbが消しきれず(2ヶ月前だから慢性硬膜下血腫にしては長いか?)、全ての選択肢を消しきれずでした
医学生にこれはキツい https://t.co/NQLxmVSVUr
このように試験終了直後から、Twitterでも意見が分かれ、私自身も友人たちとこの問題について話をした覚えがあります。
115D15といい、今年の精神科・神経内科の分野は専門性の高い問題が多く、受験生にとってここまで対策させるのは少々酷かな…と私自身思いました!
ただ、そうとばかり言ってられないので問題解説へと移りましょう!
多くの受験生を困惑させた問題とはどのような内容だったのでしょうか…
一緒に見ていきましょう!
続きを読む【115D56 伝音性難聴の鑑別、耳鏡検査からの判断(真珠腫性中耳炎vs滲出性中耳炎)】
さて今回解説するのは、この解説シリーズでも初登場
「耳鼻咽喉科」分野の設問ですね!
実は、この耳鼻咽喉科は国家試験の中でも最も高得点を取ることが難しい分野と言われています。
MECの看板講師ことDr.孝志郎も講座の中で
「耳鼻咽喉科は極端に難しい問題が毎年2~3問は出題される。国試合格のためにはその専門的すぎる問題に固執するのではなく、基本を押さえて広く浅く学ぶべき。」
と伝えられていました。
例年、正答率20~30%前後の問題が出題されることも少なくありません。
膨大な出題範囲が存在する医師国家試験だからこそ、基礎をしっかり押さえた上での総合力が大切になってくるというわけですね。
過去問演習の際にも、そのような問題に出くわしたときは
「そういう知識、考えもあるんだな…」
とサクッと理解した上で他の問題へと進んでいくと良いと思います。
ただ、やっぱり自分の受験する年から数えて直近3年分の国試の過去問に関しては
メジャー・マイナー問わず確実に理解し、覚えておく必要があることは忘れずに!
MECのサマライズシリーズでも、medu4の究極マップシリーズでも
直近3年の過去問の重要性は繰り返し伝えられることと思うので、しっかりと対策を積んでいきましょう!
私のこの問題解説が皆さんの学習の一助になれば幸いです^^
と長くなったところで、解説へと行きましょう!
続きを読む【115D55 Fabry病の臨床問題】
さて今回解説する問題は失点してしまった中で最も反省しているものの一つです。
解答速報時の正答率:87%と高い数値を示していました。
本問の解答が正解となる問題は正直初めての出題でしたが、なぜそこまで得点率が高いのか…
それは「コクタマ」だと私は考えます。
コクタマといえば毎年、医師国家試験前日にMECからのメールで送られてくる直前予想のことです。
これが意外と的中するということで、受験生みな目を通して会場に向かうのですね。
そして今年は、この115D55が的中問題となりました。
なので正答率が、初出題にも関わらず高いのですね!
私ももちろん、このコクタマには目を通していたのですが
本当に目を通したのみでそこまでしっかりと覚えこんでいかなかったのです。
「あ、コクタマには書いてあった気がするが実際はどうなんだろう…」
と悩んで、結局間違えてしまったのですね。
みなと同じ勉強をすることはやっぱり大切です。
今回の反省ポイントNo1といえそうですね。
コクタマについて知らない方のためにリンク貼っておきますのでご確認くださいね!(115回医師国家試験用のものになりますのでご注意下さい)→(リンク(コクタマ))
さてそれでは解説に行きましょう!
続きを読む