【115回医師国家試験、私が感じた受験体験記】
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すごく今更ですが、115回医師国家試験を受験した際に感じたことを「気ままに」つぶやけたらな、と思います。
思いついたままに書くのでさらっと見てくれたらと思います。(なんとなく丁寧文を使わずに書いてしまっているのでご了承ください(笑))
【115回医師国家試験 ~試験日を振り返って~】
2021年(令和3年)の医師国家試験は
2/6(土)、2/7(日)の2日間だった。
試験内容は以下の通りであった。
2/6(土)
Aブロック(各論)9:30~12:15
Bブロック(必修)13:35~15:10
Cブロック(総論)16:00~18:30
2/7(日)
Dブロック(各論)9:30~12:15
Eブロック(必修)13:35~15:10
Fブロック(総論)16:00~18:30
それはそれはすごいプレッシャーであった…
普段しっかり睡眠できるタイプだが、やはり試験前の夜はなかなか眠れず焦っていた。
最近はすっかり暖かくなってきたので嘘のようだが、その日の夜はとても寒く羽毛布団にくるまって寝ていたのを思い出す。
そして試験当日、私は大学から友人たちとバスで会場へと向かった。
バスは会場への送迎用に大学単位で2日間借りていたものだ。
会場に向かうバスの中では、まとめノートを見直している者、問題を出し合って知識を確認している者、リラックスしようと音楽を聴いている者…様々だった。
私は、そのいずれでもなかった。
私は、ずっと車内から窓の外の風景を眺めていた。
それは、私が酔いやすいからといった理由ではない。何をする気持ちにもならず、ただ試験の時間が始まるのをひたすらに待っていたのだ。
正直何をしていても変わるわけではない。あくまで大切なのは試験時間中だ。
そう思いながら会場へと向かっていた。
会場に着くと、1教室40人前後の部屋に分けられた。
既に自分の座席は決まっている。
部屋には、自分の大学以外に、2つの大学の学生が振り分けられていた。
受験番号も同大学の学生が連続しないように2つ飛ばしでつけられていた。
ここでも、談笑している者、音楽を聴いている者、確認事項を最終チェックしている者に分かれていた。
私は、またいずれも該当しなかった。ただ前をみつめ、目を閉じたり、お手洗いにいったりすることで時間が過ぎるのを待った。
前の黒板には座席番号と、国家試験に関わる留意事項が記されていた。
「国家試験の解答は3/16に厚生労働省のホームページ上にて14:00より…」
といった内容だ。
私はそういったものを見ながらただひたすらに時間をつぶしたのであった。
そうしているうちに、試験官が2人教室に入ってきた。一人は代表試験官らしく髪は短髪、眼鏡をかけた男性で、見たところ60代といったところか。もう一人は、補佐試験官らしくスーツをきて髪を後ろで縛った女性で、こちらは少し若く見えた。40歳前後といったところか。
いままでの教室の喧騒がとたんに静まり返り、教室はしん、となった。
緊張感が一気に走った。
代表試験官の男性が、持っていた台本を片手に内容を読み上げた。
「これから第115回医師国家試験を始めるにあたり説明事項を…」
確かそんな内容だったと思うが、はっきり覚えていない。そんなことは正直どうでもいい。
試験に関わる様々な留意事項を読み上げた後、受験票写真と本人に相違がないかの確認作業が始まった。
次は、補佐試験官の女性が順番に机を周り、出願時の証明写真と受験票、本人に違いがないか確認をしにきた。
今年はコロナの影響で、マスクをつけての試験だったので、顔確認の際にはマスクは外し、確認が済んだら順番にマスクをつけ戻していった。
10分弱で教室全員の確認が完了し、いよいよ問題と解答用紙配布となった。
(ちなみにこの作業は、全ての試験時間前、つまり2日間で計6回行われることになる。)
解答用紙には2種類あった。
マークの解答を横向きで記入するか、縦向きで記入するかの違いである。
横向きとは
1. a b c d e
2. a b c d e
3. a b c d e
縦向きとは
1 2 3
a a a
b b b
c c c
d d d
e e e
といったように違いがある。
これは列ごとに分けられており、斜め前の学生の解答をカンニングすることを防ぐ目的である。この形式ならパッと見えてしまっても自分のマークシートと異なるので、何問目の何をマークしているかが全く分からないのである。
私は、後者の縦向きのマークシートが配られた。
正直、模試や今までの他の資格試験でも用いたことのない形式であったため、初めは戸惑ったが、すぐ慣れた。
むしろ見直しをする際に、問題用紙とマーク番号の向きが一致しているので、解答を比較しやすくこちらの方が使い勝手が良いと感じるまでであった。
マークシートへの受験番号と氏名の記入を終え、いよいよ試験開始5分前となった。
教室は静まりかえり、試験官も時間まで時計を見ながら待機している。
「いよいよ始まるのだな」
と感じた。気持ちの高ぶりからミスをしないように丁寧に問題を読むことを心掛けようと考えていた。
試験1分前。代表試験官が補佐の試験官に人差し指を上に向けるポーズをとって合図をした。
これは、「試験開始まで1分です」の合図だろうと思う。正直カッコよっかった。そんなことはまたまたどうでもいい。
そしていよいよ運命の時間
「解答を始めてください。」
紙のめくれる音、鉛筆の音、様々な音が聞こえてきた。
こうして2日間の人生最大の勝負が幕を開けたのである。
とにかく無我夢中だった。知っている問題、過去問で見たことのある問題、新出題だが過去問の関連問題で選択肢を絞ることのできた問題もある一方で
当然、全然見たことのない問題、考えたが自信のない問題、2択までは絞れるがそれ以上が決めきれない問題もあった。
これまで受けてきた模試よりも正直難しく感じた。
振り返ってみると実際、難しかったというよりはそれだけ真剣に取り組んでいたから1つ1つの選択肢が気になって迷いが生じた結果難しく感じただけだったのかもしれない。
ただ、試験本番にそのような余裕はない。とにかく必死だった。
周りの学生の様子は正直気にならなかった。(というと嘘になるかもしれません。斜め後ろの学生の鼻をすする音がうるさかったように思います(笑))
あっという間に時間は過ぎ、
「解答をやめて下さい」
という代表試験官の声が教室に響いた。
頭がぼうっとしていた。真剣に考えていたからだろう。
終わったすぐの感想としては
「ミスは無いと思う。難しい問題も多かったがやることはやった。」
と感じていた。
試験終了後、友人が机に寄ってきて数問確認しに来た。
正直、答え合わせはしたくなかったので嫌な思いをしたが、そんなことは当然言えず、自分の選んだ解答を伝えた。
Aブロックが終わると昼休みに入る。
以下奮闘記は続く…
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